シンバルセットにおけるハイハットの立ち位置

先日、楽器をたくさん持ってスタジオに行き、ドラマー会を開いてみた。ドラムのチューニングやサウンドメイクについていろいろ話して、情報共有をする場だったのだが、その中でハイハットがシンバルサウンド全体に与える影響が話題に上がったのでこちらに書き留めておく。

ハイハットはシンバルサウンドの中に占める割合が、頻度ベースで他のシンバルよりも大きいことが多い。レガート中心の音楽でもハイハットを2,4拍で踏むことはよくあるし、ポップスなら演奏全体を通して刻む。そのサウンドが変われば、シンバルサウンド全体にそれなりの影響を及ぼすのは不思議ではない。

シンバルのサウンドが全体的に上ずって聞えたときは、ハイハットのサイズを大きくしたり、軽いウエイトのものにしたり、ダークな音色のものにしてみる。サウンドが全体的に沈んで聞えたときは逆のものにしてみる。これだけで、他のシンバルのサウンドもつられて変わった印象を受ける。

これがあるので、ハイハットは3種類持っていくとかなり役立つのだなと再確認した。今回の場合はZildjianのKeropeシリーズの14″と15″のペア、そして14″のボトムを置き換える選択肢としてSpecial Dryの14″Bottomを使って、3パターン試した。

トップとボトムで違うシリーズのものを組み合わせるのは割と有名で、トップにZildjianのK Hihat、ボトムにZシリーズ(現行のA Dyno Beat)を組み合わせたK/Zハイハットはフュージョンシーンを中心に定番の組み合わせになった。13″のものについては、製品化されている(https://zildjian.com/13-k-z-special-hi-hat-pair.html)。

また、ConstantinopleやKeropeシリーズなどの比較的輪郭の柔らかいハイハットのボトムにK Custom Special DryやK Custom High Definitionのハイハットボトムをあわせるのも定番で、じゅわっとした成分は残しつつ、輪郭の増したサウンドを作ることができる。

ハイハットのサウンドメイクについては下記動画がとてもためになる。

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